私事なんですが、数年前より闘病していた祖父が先日亡くなりました。70代半ばでした。
この世情なので葬式には参列できなかったため、せめて…と思い弔電と香典は送らせていただきました。
長らく入院（ちょくちょく転院も）する中で延命治療も色々していたため、あまりいい最期になれないのではと危惧していたのですが、
母曰く、苦しまず穏やかな顔で迎えた最期とのことで、それがせめてもの救いだと思っています。
おじいちゃん、今までお疲れさまでした。
小ネタです。大して面白くはない。
先日、高3～22くらいまでバイトしていたコンビニの元店長から電話が来た
元店長「あのさ、明日って暇？紹介したい人がいるんだ！！」
もやし「午後からなら空いてますが…どんなかたなんです？」
元店長「んー…もやちゃん街コンとか相席屋とか面白いところいくの好きでしょ？」
もやし「ああまあそうですね、彼氏できてからは落ち着いてますが…」
元店長「その人はそっちには行ったことないんだけど…うーん簡単に言うと20歳の雄のトイプードルを飼ってるんだよね！」
こりゃまた随分高齢なペットを飼ってらっしゃいますね
もやし「はあ…。また随分長く生きてますねそのトイプー」
元店長「トイプーといっても人間ね！昔の同僚でよく飲み歩いていた女性でアラフィフなんだけど、20歳の男の子とアポとってるんだって！色んな面白いとこ行って人間を見てるもやちゃんと気が合うかなーって！どうかな？」
うーん、気が合うかはわからんぞその人とは。とはいえ興味はある。
もやし「気が合うかはさておき、話はまあ面白そうですねｗ暇なんで行きますねー」
といった具合で翌日夕方の川崎に集合させられたのである。
元店長曰く15年くらい前に在籍していた店舗の元バイト兼飲み仲間、現在既婚者で高校生になる息子さんのいるお母さん、アラフィフ女性とのことだ。そんなステータスで20の男を引っかけるとはさぞかし妖艶な容姿をされているんだろうな。
もやし「すみません、お待たせしました！」
元店長「あ、来た！来てもらって悪いね～、こちら紹介したいって言ってた『お姉』！」
お姉「は、初めまして…」
若干中年太り？している、なんというかびっくりするほど普通の主婦を紹介された。マ？
元店長「お姉！こちら、紹介したかったもやしちゃん！色んなバーとかに行ってて楽しい話を聞かせてくれるの！」
ハードルを上げるんじゃないよ
もやし「あ、あ、もやしです。すみませんお待たせして…」
遅刻をしたような口ぶりだが、実はこの日、お姉と20歳のトイプーとやらの逢瀬があるかないかでこの意味の分からん会の決行と延期を検討されていたとのことで、私は急に誘われたようなものでありそんなに悪くない。ないったらない。
お姉「いえいえ！」
元店長「よし、とりあえず飲もう！」
元店長、やっぱり多分このアラフィフと合わないと思うぞ…。
レビュー欄が運営への批判ばかりのマッチングアプリのような気持ちで焼き鳥屋に入店した。
乾杯を済ますと、改めて自己紹介と互いの元店長と知り合った経緯を話した。
元店長とお姉とやらの出会いは前述の通り。15年ほどの付き合いになるのだそう。
もやし「ほーそんな長いお付き合いになるんですねー」
すまん、ぶっちゃけ全く興味ねえな…と思いつつしいたけを貪る。共感力は大事だからな、とりあえずうんうん言っとけばええんじゃここは。
元店長「そうなのー！あ、あのトイプードルくんはどうなったの？」
お姉「トイプードルってｗ」
もやし「あ、私もそれ元店長から少し伺ってました。その、トイプーってなんですか？」
お姉はちょっと躓きながらも、会って早々異性の話に食いついた初対面の女を訝しげに見ることもせず普通に答えた。
お姉「Twitterで出会ったのよ。普通にツイートしてたらDM来て、そこからやりとりしてたの」
もやし「（あー裏垢女子とかそういうやつ？）不躾ですみませんが、どんなツイートされてたんです？なんというかこう、妖艶な感じだったりとか…」
お姉「んー？普通に『おなか減ったー』とか『今日のご飯何作ろうかなー』とかそういうの」
もやし「ああ本当に言葉通りの”呟き”ですね」
お姉「そうそう」
元店長がこのやり取りをやけに目をキラキラさせながら見ている。なんやねんｗ
もやし「どうしたんすかｗ」
元店長「いやほら私SNSやってないからその辺よくわかってなくてｗ」
もやし「別のSNSで例えるならmixiで知らん奴からいきなりメッセージ来る、みたいな感じですかね」
お姉「そうそうそんな感じｗ」
元店長「なるほど（？）そういや今日集まれたのも童貞で髪型がトイプードルくんとのアポが破談になったからなんだよね？」
お姉「そうなのー――」
お姉とトイプーは電車で1時間半はかかるような距離に住んでいる。トイプーは今日この日に会いたがっていたが、お姉をトイプー宅の近くまで越させたいという要望があり、尚且つ彼にはBBQという予定が入っていた。
もやし「で、なんだかんだでアポがなくなったと。自分から行こうとしないしスケジュール管理もロクにできないから童貞なんじゃないですかね？馬鹿じゃねえのｗ」
こんなことを言っているが、この女は去年まで喪女だった。
お姉「あはは…」
元店長「まあまあｗあとね、この人他にも男と繋がってるんだよ～聞いて聞いてｗ」
お姉「ちょっｗｗｗｗｗ」
お姉の他の婚外恋愛（）のお相手はこんな感じだった
- 2人の子持ちであることを理解したうえでプロポーズまでしてくれた26歳
- 毎日LINEをくれるイケイケなおじ様52歳
もやし「な、なんかすごいっすね」
元店長「ねー、百戦錬磨って感じ！」
お姉「百戦錬磨ってｗ」
もやし「ちなみにこの二人はどちらで知り合ったんです？」
お姉「どっちもTwitterよ。普通に呟いてたらどっちもDM送ってきたの」
Twitterってガチボコの出会い系ツールやったん…？いや確かにそういう使い方もできるけど実際そう使うのは少数だと思ってたよアラサーは…
もやし「ツイートは本当に普通な感じで…？」
お姉「そうだよー、ご飯のおかずに悩んでたりとか眠いとかそういうやつよー」
- 2人の子持ちであることを理解したうえでプロポーズまでしてくれた26歳
もやし「まずこれなんですけど、プロポーズってなんですか？（？）」
お姉「その人ねー、長らく話してて結婚しようって言われてたの。ちゃんといつ頃に結婚とか計画してね」
もやし「お子さんいらっしゃるとかも伝えて？」
お姉「そうねー。お金の面でも計画してたみたいよ。でも流れちゃったｗ」
すまん、なんでおじゃんになったかは聞いていないすまん
- 毎日LINEをくれるイケイケなおじ様52歳
もやし「この人もすごいですよね、丁寧というか」
お姉「そー。毎日『今日は雨だからお互い頑張ろう！』とか『元気ー？夏だから熱中症には気を付けて！』とか送ってくれるよ！」
もやし「まるで時報…じゃなかったすごく紳士的なんですね」
交際前の毎日LINEは個人的に欅坂スタンプ時報くんを思い出してしまうのであんまり好きではない。
元店長「そうそう、おじさまの写メもあるんだよね、見せてよー！」
お姉は困惑しつつも草刈正雄似のダンディなおじさまの自撮りを見せてくれた。大当たりじゃん…（嘘じゃなければ）
元店長「ねー、おじさんだよねー！」
もやし「まあ確かにおじさんではありますが、52でこれなら大金星ですよ！新橋の飲み屋街で見る52歳なんてもっと頭薄くて腹出てますよ？」
元店長・お姉「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
なんかすげえウケられていた
こんな話をしているが、元店長、お姉の結婚式で友人代表のスピーチを担当したのである。お前ら地獄か。
元店長「二人とも色んな人と知り合っているけど、理想のタイプってあるの？」
お姉「うーん、フィーリングかなあ。これ！ってのがないかも」
もやし「私は…うーん、彼氏が理想みたいなもんなんで…タイプってのがないかもです」
元店長・お姉「「うらやましーい！！！」」
なんでだよ
おしまい
